コンゴの世界一おしゃれな野郎共『サプール』
こんにちは、げんです!
ずっと家にいると
精神衛生上よくないと分かりました。
主夫や引きこもりには
なれそうにありません。
社会人になると私服って
着る機会少ないですよね!
最近は少し余裕がでてきて、
色々ほしくなってきました。
ところでアフリカ中部の国、
コンゴ共和国ってご存知ですか。
このへん。
この国の「サプール」と呼ばれる集団が
ポール・スミスなどの世界中の
デザイナーから注目されているみたい。
サプールが住むバコンゴ地区の人たちの
平均月収はなんと300ドル程度。
けれど着ている服は
月収の何倍もするような
ハイブランドばかり。
しかしサプールは
服にお金をかけていだけの
ただのおしゃれ野郎共ではありません。
紳士としてマナーや教養を身につけ、精神的に豊かであること
彼らは、サプールであるためには教養を身につけ、フランス語を流暢に話し、何よりも強い倫理観を持たなければならないと考えている。
つまり、スマートで高級な衣服の内側には、真摯かつ高貴な人間性が備わっていなければならないのだ。
SAPEURS the Gentlemen of Bacongo(青幻舎)
他にも
「エレガントになりすぎないよう
3色以上は使わない」
など色んなルールがあるみたい。
武器を捨てて、エレガントに平和を着飾る
彼らはただの
”ファッション野郎共”
ではありません。
その服には平和への願いが
込められています。
約100年の歴史を持つサプール。
内戦が絶えないコンゴで
その文化は何度も消えそうになります。
そんな中で、ただ着飾るのではなく
「紳士であること」を重んじて
武器を捨てることで平和を主張する。
それが彼らの願いです。
内戦の際に「3日くらいで戻れるだろう」と思い、庭に穴を掘って大切な洋服や靴などを埋めておきました。けれども、実際に戻れたのは1年以上経ってから。
やっと帰れた時に、埋めたものを掘り出そうとしたところ…洋服も靴もベルトも…何もかも、ボロボロになっていました。
平和でなければ、サップでいられない。サップのいない町では、環境が良くなることもない…そう感じました。
内戦の爪痕が残っていたり
教育制度やあふれかえったゴミなど
問題が山積みのコンゴ。
それでも彼らはエレガントに
振る舞うことを忘れません。
コンゴのサプールは、三度の食事にありつけなくても幸せなのです。
なぜなら、しかるべき衣服を着ることは精神を養い、身体を幸福で満たしてくれるから。
日本でハイブランドの服を着るのとは
意味合いが全く異なります。
健全な精神のために、平和のために
ファッションを愛すサプールでした。
書籍も販売されているので
気になった方はいかがでしょう。
以上!